世界一の嫌われ者が会社を変える

世界一の嫌われ者だ。嫌われ者には嫌われ者のプライドがある。嫌われ者の立ち位置を理解し、それに応える日々。嫌われ者は会社に必要?

仕組み作りが会社を変える

会社を良くしていきたい。
でも、嫌われ者に何も出来ない。
一つ一つ解決していこうにも、あっちでもこっちでも問題が起こる。

まずは、この仕事の目的をみんなに再確認してもらうことから始めた。

嫌われ者のちょっとした行動が周囲には、鼻につく。
そこがチャンスだ。

『○○さん(わたしのこと)のせいで、お客様を余計お待たせしたんだけど😠』

と指摘を受けた。

チャンス到来だ。
みんな私を餌食にして滅多刺しにしようとしている。
真正面から受けるが勝ちだ!!

事業ミスとして自分の失態を挙げた。
私のせいで今お客様や皆様にご迷惑をお掛けしてしまいました。と自分のミスを取り上げるのだ。

まー、皆さんあれよこれよと盛り上がる。過去の私の失態もわんさか盛り上げられた。

ただ、私は目的を忘れてはいない。
今回は自分を出汁に、この事業の目的を全員で再確認することだ。

『すみませんでした。私は本来のこの事業の目的は、○○でしたと思うのですが、Aさん、目的はこれでよろしかったでしょうか?』

『まずは、目的をしっかりと把握して、目的を達成するために、自分がどう行動すべきか先輩方に相談すべきでした。』

『目的が○○だと再確認しましたので、今後気をつけていきます。目的を踏まえて、このやり方(今までの方法)は今後どうしていったらよいでしょうか?』

と話を進めた。

この話に行くまでに、今回の作戦は、自分で切腹しに行くようなことだと覚悟はあった。

しかし、想像以上だ。
腹に何発もダイナマイトをぶちこまれ、DNAから抹消されるくらいの打撃だった。
立ち直るまでに1週間は眠れなさそうだ。
自分の目的を忘れ、家に帰りそうになった。

しかし、気力だけで言い切った。

何度も目的を連呼しているため、全員が目的を再確認することはできたであろう。

そして、目的のために組織としてどう動くべきかという問題提起にまで話が進んだ。

そこで、要領よしのCさん
『目的を達成するために、今までのやり方を少しずつ改善してもよいのかと。』

みんな、頷く。

私以外の皆さんで意見を出し合い、改善案がまとまる。
私は隣で、深い傷口が癒えぬまま、真っ赤な顔して涙か冷や汗かわからない水分を拭っていた。

最後の仕事だけ振り絞り声を挙げた。

『皆様にまとめていただいた、案を私が責任を持って文書にし、また皆様にメールします。本日はありがとうございました。』

そして、後日事業目的と改善マニュアルを記入した文書を全員にメールした。

嫌われ者にも休憩が必要だ。
なんで、私の化粧のノリや二の腕の肉のことまで注意していただけるのか。そして、お客様への笑顔が非対称だとか。
それはパワハラではないですか。
ご指導ですか。
ありがとうございます。
会社をハラスメント問題からも変える必要がありそうだ。

いやいや、違った。
ハラスメントは私だけしか受けていないのだ。

世界一の嫌われ者が会社を変える。
傷口は深い。恐る恐るいきましょう。