世界一の嫌われ者が会社を変える

世界一の嫌われ者だ。嫌われ者には嫌われ者のプライドがある。嫌われ者の立ち位置を理解し、それに応える日々。嫌われ者は会社に必要?

伝わらないのか、伝えられていないのか

伝えたいことが伝わらない。
相手の解釈がまさかのトンチンカンな方向に行くことも多い。
どうしたら、私の気持ちは相手に伝わるのか。

世界一の嫌われ者の話しは耳に入らない。
はなから諦めるのか。
良くも悪くも私は、しつこい女だ。
粘り強くいきたい。

ただ、しつこいが故に、相手が拒否反応を示し、話が耳に入らない、となってしまっては困る。

伝わるとはそもそも何か。

相手がまずは、聴きたい、と感じていることが前提ではないか。
もしくは、聴きたくないが聴かざるを得ない、パターンもある。

では、相手のニーズが聴く姿勢でない場合、どのような切り口で、第一段階の、聴きたいモードにステップアップすればよいのか。

聴きたいモードへのステップアップには、やらざるを得ない仕組みが作られること。
例えば、受けたくない期末テストだが、合格しなければ卒業できないとなれば受けざるを得ない。
そんな状況を作ってしまうのだ。

ただ、これは、ハードルが高い。

次に相手に体験してもらうのだ。
真夏であっても富士山頂は寒い。
真冬並みの防寒着がないと死にそうになる。
でも、『そんなに寒いわけないやろ』と言う人もいる。
1回、山頂に行けばわかる。
富士山の登山に必要な持ち物について、耳を傾けるだろう。

また、他者の失敗談を見てもらう方法も然り。
よく、火事の実験で、鍋に入った油に水を注ぎ、火が大炎上する実験をテレビを見る。
口で説明するより、目で見ると分かりやすい。
大炎上を見た後は、『消火器の使い方』について、聴きたくもなかったが、一応聴こう、となる。

だが、こんなこと職場で実践できない。

私が気づいたことは、このような状況が起こることを、虎視眈々と待つのだ。

粘り強く待つのだ。

チャンスがやってきた時に、どうしたらよいのかを話し合うのだ。

ただ、ここで注意が必要だ。
日々問題意識を持たずに働いていらっしゃる方は、チャンスとも思える困難や失敗について深く考えない。失敗を繰り返さないようにしたいとは思わないことがある。

Aさん『怒りっぽいお客様に当たってしまった』
と責任転嫁。
『これくらいのことでは、怒らないよね~。』
と責任転嫁。
『何件もやってれば失敗することもあるよね。』
と自分に超絶甘い。

本来、お客様に気持ちよくお帰りいただくために、未然に対応をみんなで学びたいが、聞く耳を持たないのである。
だから、致し方なく、失敗をも経験するのだが、それをも反省しない。
聞く耳を持つ姿勢までいかない。

ここまで来ると、最後は仕事に対するモチベーションを上げる、に尽きる。

『あなたの行動が感謝に値する』と承認欲求を満たし続けるのだ。
これの積み重ねだ。

だが、ここまで行って、聞く耳を持った人にも、難点があった。

仕事のセンスだ。

『第六感でわかる、お客様が嫌そうだ。』が気付けない。
例えば、質問への返答までに間が少し空いた。視線がふらついた。含み笑いがあった。などと少しの変化に気付く力が必要だ。

また、もうひとつ難しいパターンがこのような方で、やる気はみなぎってるが、一人だけベクトルが違っているってこともある。
これは、やる気もあるため、組織としてかなりの痛手だ。
天然ちゃんと言われるタイプの人は、会議でも話が噛み合わない。
『エビチリでみんなの意見がまとまっている中、エビマヨの話をし、マヨネーズにこだわり、最終的にエビチリにマヨネーズをかける始末になる。』
これが私の今の上司だ。
頭がいたい。
憎めないが、上司としては辛い。

では、最終的に何が必要なのか。


会社としての強靭なビジョンを立て、目標を明確にすることではないかと考える。
ビジョンがあり、目標があれば、エビチリマヨネーズも軌道修正が効く。

例えば、何か問題が発生した。
普段の会話で意識づけをしたい。

そんなときに、『目標については最近どうか?』
で話が広がる気がする。

目標が出きると組織としての仕組みを作ってしまえる。マニュアル作成にも取りかかれる。


嫌われ者の話しに、耳など貸す訳がない。
少しずつ、ビジョンの打ち出しに向けて粘り強く行動したい。

いばらの道は、千里も続く。
時々、上司のエビチリマヨネーズがミラクルヒットを飛ばすこともある。
上司のテンションあげあげだ。
さらなる、ミラクルヒットに腕をブンブン回す。
勘弁してくれ~。